コカコカ

色々書き連ねたいと思います。

就活のはじまり 2

「仕事場ってな、特別な場所とちゃうんやで。一日のほとんどそこで過ごすんやからな。仕事場は生活の場の一部なんやで。」
という母の言葉で、特別視して怯えていた就職というステージが急に身近に感じられました。

なんでそんなに就職に怯えてるんだっていうと、
美大芸大の少なくとも私の周りでは、
「就職したら負け」
「就職した奴は芸術をあきらめた」
「仕事しながら作品を作り続けられるはずがない

みたいな空気があったんです。

就職して正社員を目指す、ということをしなかったのは
「いや私はあきらめてない!わたしにはそれしかないんだから!」
という意地もあったんですね。
6年分の学費も馬鹿になりませんし。なんとしても大物にならないと、みたいな。

でもそれって、すごい狭い世界の見方だと気付いたんですよ。
いくら「世界に~社会に~」とかって作品を作ってても、
自分には美術系の学生の経験くらいしかないわけです。
大多数の人たちは美術芸術なんて気にしないで生きているわけです。
いくら使命感と共に作品を作っても、その大多数の層にはとても響かない。
狭い内輪の中で受けた受けなかったってお話で終わってしまう。

世の中の大多数の人はきちんと毎日働いている。
大多数の側に立たずしてどこに向けて作品だなんだって言ってるんだ。

と、ぼや~と考え始めた頃に大学院の友人がブログを公開しました。
webデザイナーとして就職先が見つかったという内容です。

webデザイナーって、めっちゃすごいやん!
あッ君もともとmacbook持ち歩いたりwiki作ったりできるもんな!
動画の編集とかも出来るもんな!やっぱ出来る人はええなあ~!

とひがみ丸出しでブログを開いてみたら
「未経験からハローワークの職業訓練校に通ってwebデザイナーになりました。」
という内容でした。

つづく